東京堂出版
著者:稲葉弘樹
定価1,680円 (税込み):四六判・168頁
天気が悪いとなぜ飛行機は飛べないの?
ユナイテッド航空の運航管理部門で活躍する気象予報士が分かりやすく解説
【空気の海の中を泳ぐ飛行機】
飛ぶって、どういうこと?・揚力によって飛ぶ・どれくらいの高度を飛んでるの?雲の上を飛んでるの?天気が悪いと飛行機は揺れるの?
【出発から到着まで】
空港でも天気の観測が行われているの?・飛行機専用の特別な天気予報ってあるの?・空にも道がある・2006年2月アメリカの空はジェット気流で大混乱・「天候調査中」で搭乗手続きが一時中止?・運航の可否を決めるのはだれ?・パイロットはどれくらいの気象情報をもっているの?・ナウキャストとはどういうこと?・天候で乗客数や貨物の量に制限がある、って本当?・離陸や着陸の方向はどのように決められているの?離着陸時の横風の限界はどれくらい?・飛行場は風向きによって作られる、って本当?・空の上は空気が薄いって聞いたけど、酸欠にならないの?・耳が痛くなることがあるのはなぜ?・「飛ぶお仕事」と「航空性中耳炎」・オゾンが客室内に入ってきたらどうするの?・着陸寸前に上昇して空港を通り過ぎたのはなぜ?・ダイバージョンと機長のアナウンス!なぜ?・どのような気象状況のときにダイバージョンになるの?目的地の天候回復待ちで遅れて出発したのに、結局ダイバージョン?・航空会社同士が天気予報で競っている?・滑走路が閉鎖になるとき・中部空港には雪が降らないはずだったのに!
【飛行機のライバル、風】
横風が飛行機に及ぼす影響は?・ウィンドシア、って何?・ウィンドシアの飛行機への影響は?・成田空港史上最悪の日はウィンドシアだった
【乱気流と飛行機】
乱気流とは・雲の中を飛ぶとどうして揺れるの?・晴天乱気流って特別な乱気流なの?・満点の星空だった・シートベルトはいつもしていろ・無くなった「エアポケット」・山岳波、って何?・乱気流の観測や予測方法は?
【視界不良と飛行機】
空港と霧・霧以外に視程を悪くする現象・いつも乗っている飛行機は有視界飛行?計器飛行?
【積乱雲・雷と飛行機】
積乱雲はなぜ怖いの?・飛行機に雷が落ちることがある、って本当?・飛行機に雹(ひょう)が当たったら?・恐怖のダウンバースト、って何?・「マイクロバーストアラート」で離着陸できない、って?
【台風と飛行機】
台風が空港を直撃したら運航はどうなるの?・飛行ルート上に台風がある場合にはどうするの?・台風が来る前に空港から飛行機が逃げる、って本当?飛行機から台風の眼を見ることができるの?
【雪、氷と飛行機】
飛行機に雪が積もると飛べないの?・飛行機の除雪作業が遅れて成田空港は大混乱・新潟県中越地震災害支援でディアイシングカーが大活躍・滑走路に雪が積もるとやはり離着陸できないの?・滑走路の除雪はどのようにするの?・中部空港には雪が降らないはずだったのに!・滑走路の滑りやすさを表現する方法はあるの?・飛行機への着氷、って?影響は?
【そのほかの気象現象と飛行機】
雨も飛行機に影響を与えるの?・大雨が降ると滑走路にも水たまりができるの?・飛行機雲は本当の雲?それとも排気ガス?・火山の噴火は運航に影響を与えるの?・飛行機からオーロラを見ることができるの?・地震も飛行機の運航に影響を与えるの?・黄砂も運航に影響を与えるの?
【著者略歴】
1963年、東京生まれ
1986年慶應義塾大学法学部政治学科卒業
日本電信電話株式会社にてシステムエンジニアとして自然言語処理、音声合成技術を応用した情報通信システムの開発に従事
1989年、ユナイテッド航空株式会社に移り、経理部、旅客部を経て、現在、運航管理部部長代理
気象予報士
|