野原茂著:イカロス出版:定価1,600円(税込み)
大東亜を翔けた荒鷲たちの軌跡
篠原弘道、穴吹智、黒江保彦、岩本徹三、赤松貞明?、かつての日中戦争、太平洋戦争で日本陸海軍航空隊の実力を世界に示した撃墜王たちである。
本書は、彼らの伝説的な戦いぶりに焦点を当てるとともに、陸海軍が協同で行った異例の航空作戦や終戦間際に鹵獲した米軍主力戦闘機のその後の顛末など、今まで広く知られることのなかった“秘めたる戦史”を合わせて綴った異色の内容となっている。
また各逸話の名場面を再現した美麗カラーイラストに加え、零式艦上戦闘機、一式戦闘機「隼」、局地戦闘機「雷電」など、撃墜王たちが駆った数々の名機の写真、図版等も豊富に収録している。
【目次】
(カラーイラスト)「蒼天録」名シーンセレクション(前編)
(1)被弾138発!:岩城大尉機、奇跡の生還
(2)ノモンハン事変の撃墜王:篠原准尉の栄光
(3)十二空零戦隊:敵前強行着陸の焼き討ち計画
(4) 一式機 v.s. 新鋭スピットファイア:陸鷲、第七飛行師団の豪州侵攻
(5)陸軍航空隊の知らざる撃墜王:上坊大尉の秘めたる戦史
(6)「ビルマの桃太郎」穴吹曹長:ラングーンの鬼退治
(7)陸海軍協同の一大航空作戦:ビルマに轟く「龍」の咆哮
(8)戦闘機兵力を増勢せよ:「髑髏(どくろ)」飛行戦隊の二式単戦「鍾馗」
(9)「零戦虎徹(れいせんこてつ)」岩本飛曹長:ラバウル上空にあり
(10)満州国上空、一〇四戦隊の奮戦:四式戦「疾風(はやて)」で超空の要塞に突進!
(11)零戦単騎の夜間迎撃:谷水上飛曹、台南上空暗夜の凱歌
(カラーイラスト)「蒼天録」名シーンセレクション(後編)
(12)「超空の要塞」を揺るがす破城鎚:震天制空隊、衝撃の空対空特攻
(13)「零戦虎徹(れいせんこてつ)」岩本飛曹長:霊峰富士上空にあり
(14)海軍戦闘機隊きっての「古豪」赤松中尉と局地戦闘機「雷電」
(15)舶来の荒馬(マスタング)で天駆ける撃墜王:黒江大尉の知らざる特殊任務
(16)幻に終わった「水中空母」と特殊攻撃機「晴嵐」の奇襲作戦
(付録)陸軍空中勤務者の飛行装具・海軍搭乗員の飛行装具・登場機体の塗装、マーキング
【本書に登場する主な撃墜王たち】
(陸軍)
篠原弘道准尉
黒江保彦少佐
穴吹智曹長
上坊良太郎大尉
南郷茂男大尉
(海軍)
岩本徹三中尉
赤松貞明中尉
谷水竹雄曹長
羽切松雄中尉
など、他多数
【筆者注】
「海軍航空隊」は建制上の固有名詞として存在しますが、「陸軍航空隊」というのは正式には存在しません。しかし、本書では内容構成上、陸軍・海軍を並列的に取り上げておりますので、タイトル、見出し等に「陸軍航空隊」という名称を便宜的に使用していることをお断りしておきます。
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