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瀬尾氏・2015年 We Love Soaring グライダー カレンダー 少数限定入荷

個数
エアワークス:2,300円(税込み・別途梱包料金200円プラスになります・2部まで同梱可能です)

消費税8%対応済み


レターパックでは入りきりませんので、佐川宅急便でのお届けとなります。

瀬尾央の撮影で1988年から毎年、発行してきた日本滑空協会認定カレンダー「We Love Soaring」の2015年度版。売り切れ次第終了となります。

サイズは340mm x 450mm。表紙+各月1枚・計13枚の写真で構成しています。

表紙

Rolladen Schneider LS 8-18 / JA221M

久しぶりに滝川に行った。とても風の豊かな日だった。滑空場の石狩川サイドに行ってみた。土手の先の木々が揺れている。そうか、「風を聴け」だ。グライ ダーは風のスポーツじゃないか。そう思うと、木々の葉のざわつき感のあるこの背景が、なかなか気に入ったのだった。頻繁に降りてくる曳航機や練習機のみな らず、ひとしきりウェーブやクロスカントリー・ソアリングを楽しんだ高級機なども降りてくる。手持ち500mmレンズ、少し遅めのシャッター速度にして、 風を捉えようと試みた。
1月 

Schleicher ASK13 / JA2399 

関宿滑空場にコウノトリ塗装のASK13がいる。子供たちに多くの生き物がいる自然環境を残したいと考える野田市では、生物多様性の保全・回復の取り組 みが後世に引き継がれるよう、生物多様性のシンボルとしてコウノトリの舞う里を目指し、4羽のコウノトリの飼育を始めた。これは、地元のそうした活動に沿 い応援の意味を込め、NPO法人関宿滑空場が機体再生の機会に塗り替えたもの。デザインは野田市職員だが、なかなか評判がいい。コウノトリ飼育(90 羽)・放鳥(80羽)が進む豊岡市の「コウノトリ但馬空港フェスティバル」にも参加した。
2月 

Schleicher ASK21 / JA40AK 

角田で飛ぶこの機体、「AK」が示すように、元々は秋田大学航空部の機体で、雄物川河川敷にある専用の四ツ小屋滑空場で飛んでいた。しかし残念なことに グライダーをする学生がいなくなり、航空部は廃部となってしまった。機体を譲り受けたのは東北大学航空部で、いま角田滑空場で飛んでいる。
3月 

HpH Glasfluegel 304CZ-17 / JA21BB   

Akaflieg Braunschweig SB-11を設計したマーチン・ハンセンが設計し、Schempp-Hirthの協力を得て開発。1980年原型機初飛行の304は、初めてグラスファイ バー機の生産を本格的に始めたGlasfl?gel (ガラス+翼の意)最後の機体だった。パラレログラム操縦桿、フラップ・エアブレーキ兼用の主翼後縁、操縦系自動接合、計器パネルと一体に前ヒンジで開く キャノピーなど、独創的な機構があり、その一部は他機にも採用されている。同社を創立したユージン・ヘンレの死後、会社はなくなったが、運良くモールドや 治具が残っており、チェコのHpHがそれを使いウィングレットを付加するなど小改造を行い生産を始めた15mおよび17.43mスパンの機体である。本機 の後、13.2%という薄翼を採用し、18m化した304S Shark(滑空比51、最小沈下0.44m/s)や、そのセルフ・リトリブ用ジェット・エンジン搭載型SJ、SOLO 2625 01エンジン搭載自力発航型MS、さらには20mスパンの複座型TSも開発されている。
4月 

Schempp-Hirth Discus 2b / JA58HD

主翼平面形前縁は3ステージにわたり後退し、上反角も段付きで翼端に向かうほど大きいDiscus 2。翼断面型も以前のDiscusとは異なっている。2aはコクピット幅0.54m、2bは0.62mで全高もやや大きくなっている。滑空比45、最小沈 下0.59m/s。
5月 

Jezow PW-6U / JA2706
 

新緑の筑波山を飛ぶPW-6U。この季節、若い緑の鮮やかさにいつも驚かされる。本機の開発はワールドクラス機PW-5と同じくワルシャワ工科大学、初 飛行は1998年7月、2000年9月に型式証明を取得した。初期の生産は PZL Swidnikで、すぐに世界各国への輸出が始まったが、 26機を生産した時点でPZL Swidnikは倒産、2007年以降はZaklad Szybowcowy(グライダー工場) Jezowにより製造されている。
6月 

Schempp-Hirth Arcus T / JA22AT

Duo Discusの主翼を改め、主翼後縁全幅にわたりフラッペロンとした20mスパンの複座機。滑空比50、最小沈下0.56m/s。Arcus TはSolo 2350 装備のサステイナー型、Arcus MはSolo 2625-02i装備の自力発航型。電動機Antares 20Eを開発したLange社の協力を得、電動パワーユニット搭載型も登場している。撮影は板倉滑空場付近。ハート形の渡瀬遊水池が見える。
7月 

Schleicher ASW28-18E / JA28DH

ASW24の後継として、LS-8やDiscus 2のライバルとしてSchleicherが2000年に生産を開始したスタンダード機。18mスパンにもなり、SOLO 2350 2ストローク・エンジン(18hp)を搭載したサステイナー装備機(本機)がある。 滝川滑空場から10kmほどピンネシリに寄って空撮。
8月 

Scheibe SF28A / JA2562

雨竜沼こそ、わが国で一番美しい湿原ではなかろうか。何年も前の8月の夕刻、ちょっと自慢したい空撮風景の1コマをここで撮ったことがあるからだ。雨竜 沼は尾瀬ヶ原などのようなスケール感はないが、暑寒別岳の東中腹約900mにある東西4km南北2kmの山岳型高層湿原で、大小700以上の池塘(ちと う)が点在し、何かしら内容がぐっと詰まって存在している感じがしている。滝川から飛べば近い。タンデムファルケ空撮の背景にうってつけだ。
9月 

Schleicher ASK21 / JA2410 

7,000ftの高空感のあるグライダー空撮は久しぶりだ。風が豊かに感じられた日だったから、ピンネシリのウェーブも活発だったのだろう。何機も 「ウェーブに入った」というレポートがあった。ピンネシリ山頂は滝川から西南西約16km、日常的に高々度飛行が楽しめるのも滝川のいいところだ。さて、 緑の平地を流れる石狩川の先は、大雪・十勝山系。これを越すと太平洋側だが、帯広平野など夏期には海霧が発生しやすい。
10月 

Grob G109B / JA09AW  

火山空撮の機会に、秋の阿蘇でちょっと遊んだ記憶があった。カレンダーって、本来は機体のある風景写真という趣がいいのではなかろうか。上空から見た日本の山河はとても魅力的だからだ。
11月 

Grob G103A TWIN II ACRO / JA2374

中部日本航空連盟の秋の飛騨合宿での1コマ。安房峠は越せそうだが、乗鞍岳方面には雲がある。春の連休のように、強い上昇気流に頼り山々を渡り歩くことは難しい。その分、異常姿勢回復訓練など行い、技量向上に努めるという。
12月 

IAR IS-28M2/GR / JA21HE 

ルーマニア製のモーターグライダー。原型になったのは全金属複座ピュア・グライダーのIS-28B2。バウンドさせないで、お手本のような着陸をするの が難しい機体だった。その前部胴体を並列複座化し、機首に Rotax 912Aを搭載、 低翼として内翼部に脚を装備している。そういえば大昔の入間国際航空宇宙ショーには、原型機設計者のIosif Silimonも来日していたのじゃなかったっけ。
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