定価1,890円(税込):210ページ
辻俊彦著
零戦とは日本人にとってなんであったろう。これまで知られていなかったアメリカ側から見た名機ZERO。
本邦初の視点を変えて捉えた異色の零戦ドキュメンタリー。
零戦とは、それまで欧米の物真似しかできないと思われていた日本人に、世界最高レベルの機械を作りうる、という事実を世界に知らしめた功績者である。零戦はいわば魂を込めて作られた手作りの名刀であり、熟練者の手にかかれば恐るべき兵器となった。こういったものの作りに見せる日本人特有のきめの細かさと労力を惜しまない勤勉さは現代の日本で至るところに見ることができる。(本文より)
【零戦は名機だったか】初戦は楽勝・操縦性の秘密・驚異的な航続距離・大空の騎士道・悩みの防弾タンク・工業力の限界
【零戦の誕生】
【同世代のライバル達】戦闘機の変遷・各国の戦闘機開発
【宿敵グラマンF4Fワイルドキャット】零戦を倒せ!対零戦戦法・デフレクションシューティング・サッチウィーブ・グラマンと初対決・珊瑚海海戦・ミッドウェー海戦・グラマンF4Fの低性能に議論沸騰・零戦とグラマン、どちらが勝ったのか・アメリカ戦闘機パイロットとのインタビュー
【ベールを脱いだ零戦】戦前の零戦観・零戦捕獲される!・アメリカ人テストパイロットの見た零戦・新聞、雑誌に登場・対零戦マニュアル完成
【アメリカによる日本機採点】アメリカの日本機認識・日本機採点
【零戦が教えてくれたもの】
【後書き】
【著者略歴】
辻俊彦
1942年、兵庫県生まれ
大阪大学工学部電子工学科修士課程修了
日立製作所・Hitachi Sales Canada・日立アメリカダンディエゴ工場に勤務
1997年退職後に航空機開発史、技術開発史の研究に専念
カナダ航空保存協会(Canadian Aviation Heritage Centre)で、1910年にモントリオールの空をはじめて飛んだブレリオ機の復元作業に従事・モントリオールの日系コミュニティー誌「モントリオールブレテン」編集委員・カナダ航空博物館会員・サンディエゴ航空宇宙博物館会員・アメリカ海軍協会会員
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