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パン・アメリカン航空物語
個数

イカロス: 税込み価格 2,037円
2010年10月発行:A4変型判・326 ページ

消費税8%対応済み

世界の民間航空界をリードしたメガキャリアの栄枯盛衰。

今明かされるパンナム日本撤退の舞台裏。そして、パンナム日本人スタッフたちの奮闘と裏話の数々…この本は単なるノスタルジーではない。

 パン・アメリカン航空の胎動から太平洋横断路線開設まで

誕生前後の航空世界

偉大なる創始者ホアン・トリップ

フロリダで産声をあげたパン・アメリカン航空

トリップの恋とパンナムの初便就航

借り物の飛行機で実現した初の郵便飛行

まずカリブ海で運航基盤を築く

英雄リンドバーグの参加

飛行艇の有用性に着目したトリップの先見性

NYRBAを買収し南米路線を手中に

パン・アメリカン航空のために開発されたシコルスキーS-42

長距離洋上運航技術を飛躍的に発展させる

西太平洋方面で路線開拓計画

リンドバーグ夫妻による日本調査飛行

花咲いた豪華大型飛行艇時代

シコルスキーS-42とマーチンM130の活躍

夢の長距離飛行艇チャイナ・クリッパー

太平洋路線の開拓に着手:先ずアラメダ基地を開設

工作船「ノースヘブン」の活躍

ハワイからミッドウェーとウェーキへ

S-42による調査飛行

太平洋定期航空路を拓いた「チャイナ・クリッパー」

第二次建設隊の派遣とマニラ定期旅客便の運航開始

豪華だったボーイング314飛行艇

飛行艇時代の最後を飾ったボーイング・クリッパーたち

太平洋戦争とパン・アメリカン航空

真珠湾で失われた「ホンコン・クリッパー」

 日本におけるパン・アメリカン航空

飛行艇の終焉とダグラスDC-4の登場

ロッキード・コンステレーションで世界一周デモ飛行

第一便のDC-4が羽田に初乗り入れ

占領下における日本人従業員の整備作業

羽田飛行場の気象通信地上支援施設

パンナム気象部の活躍

丸ビル営業所の日本人従業員第一号

PAAの入居で丸ビルの価値が急上昇

丸ビル営業所での予約から出発・登場案内まで

機内食の話

機内食工場「フライト・キッチン」

パンナム独自の機内食搭載車

「空飛ぶホテル」ストラトクルーザーの登場

B-29爆撃機をもとに開発された豪華旅客機

「ゆく年くる年」に登場したストラトクルーザー

東京からホノルルまでノンストップで直行便を開設

朝鮮動乱での主導的活躍:MATSで兵員・兵站物資緊急輸送

マリリン・モンローの機内写真

ストラトクルーザーの不時着水事故

死傷者ゼロの伝説的な神業着水

羽田空港で起きたストラトクルーザーの胴体着陸

 高速大量輸送時代を拓く高速・大量輸送時代の到来

航空輸送に革命をもたらしたジェット旅客機導入

ボーイング707の誕生

PAAが拓いたジェット時代

曽野綾子の「ジェット旅客機の世界早周り」

ボーイング707でパン・アメリカン航空の全盛期を築く

「兼高かおる世界の旅」

大坂におけるパン・アメリカン航空

トリップが実現させたジャンボジェット機

要求性能の達成に追加資金を提供

航空輸送の常識を覆す巨人機が就航

747ジャンボジェットが日本初乗り入れ

「定刻に着くか?」できりきり舞い

羽田を埋めた一万人の見物客

遅れて到着したジャンボジェット機の初便

パンナムがすべて引き受けた初期トラブル

一変した機内サービス

ボーイング747SPと究極の機内サービス

成田空港への展開と移転

大量輸送時代の営業戦略とジャパナイゼーション・プログラム

海外で活躍した日本人従業員たち

日本人フライト・アテンダントの登場

人気だった日本人スチュワーデスたち

チップを貰ったスチュワーデス

 日本の復興と航空再開に貢献したパン・アメリカン航空

日本の民間航空発展に大きな貢献

旅行業界発展の基盤作りを先導

大相撲を盛り上げたジョーンズさんの「ヒョーショージョー」

ジョーンズと高見山の友情

たった三人で賄ったパンナムの広報活動

月旅行の予約も受け付ける

盛んだった映画やテレビ番組とのタイアップ

機内サービスの仕組みを先導したパンナム

日本語機関誌の先駆けとなった「パンナム・クリッパー」

社員と会社が一体となって健全な運営目指す

パンナム・ビルものがたり

グアム島観光に先鞭をつけたパンナム

パンナム貨物輸送の変遷と改革

事故の教訓と安全対策

PA103便爆破墜落事件

 パン・アメリカン航空のたそがれ

「終わりの始まり」はこうして動き出した

寝耳に水だった航空自由化政策

太平洋路線をユナイテッド航空に売却

売却発表から始まった激動の10ヶ月

日本からの最後のフライト

難しかった機材のスムーズな譲渡

連邦破産法11条とパンナムの「消滅」

【著者略歴】

帆足 孝治

1938年7月9日東京都生まれ。1959年早稲田大学高等学院から早稲田大学入学、在学中に飛行機研究会を主宰。

1966年、同大学院商学研究科修了。同年4月航空新聞社入社、週刊WING編集長、国際部長を経て1980年退社。

同年、同志らとイカロス出版設立、代表取締役社長に就任、1998年に取締役相談役、2010年9月から顧問。

航空ジャーナリスト協会副会長。航空ジャーナリスト活動は40年を越え、世界的に高い評価を得ている。

【「あとがき」より】

この本に登場してもらった方々はそのほんの一部でしかないが、彼らが語る数々のエピソードや記憶の断片が今となっては当時のパンアメリカン航空の偉大さとその活躍ぶりを後世に伝える歴史の重要な証言となることは間違いない。

パン・アメリカン航空が歩み築き上げてきた歴史と輝かしい実績の数々は、単に世界の航空史においてのみならず国際社会と文化の発展に大きな影響を与えた。その歴史を功績は永遠に不滅である、と言うほかない。

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