東 謙一・土屋 正興共著:鳳文書林出版販売:定価3,996円(本体3,700円)
旧「航空医学と安全」が新たに「航空医学」にタイトルを変更し、内容を刷新。
低密度状態である高高度は環境の特殊性を有します。この空間では、正しい方式や手順を守って運航すれば安全が確保できるとは限りません。地上では起こり得ない人体の症状が機体のトラブルと結びついたとき、複雑な異常事態に発展する可能性を秘めています。本書は運航という観点から航空医学と安全に関する事項を臨床例、経験論に基づき専門的に検証しています。
1章、2章では空間移動による心身への影響、そのために起こる疾患などの航空医学を、3章、4章では安全への基本的な取り組み方の指針、その要素を詳説しています。また、随所に事故の解析を盛り込み、その背景にあるヒューマン・ファクターを探り、これを教訓として安全を考察しています。
5章の「安全十則」では、航空医学の知識を土台とした安全飛行達成の具体的要件が解説されています。
【第1章】航空医学
減圧症・低酸素症・過呼吸・加速度(G)の影響・空間識失調・動揺病・航空疲労・
【第2章】飛行に影響する疾患
心臓、血管系の疾患・急性腹症・肺?X胞・てんかん・心機能と飛行業務・航空業務を行うときの乗員の健康
【第3章】航空医学と安全
国土交通省令で定める航空身体検査・視力・飛行と視覚・聴力・航空身体検査の一般的な基準
【第4章】飛行適性と航空事故
飛行適性・航空事故とヒューマンファクター・救急医療と保命法
【第5章】安全十則
概説・教養・積極性・能力・努力・信頼・限界・自己改革・正直・健康・自制
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