私達が航空機の保守・点検・整備を行うにあたり、最初に必要とし、手にするものにツール(tool)があります。一方、航空機はその形の大小にかかわらず、すべて部品の組み合わせによって形作られています。つまり部品(パーツ)が組み立てられて小さいアセンブリないしはコンポーネントとなり、それらが組み合わされて一つの航空機となって生まれるわけです。そして、それらの組み合わせには、ボルトとナットに代表されるような色々な結合法が使われます。分解・これら結合をする道具として、また整備のため分解する道具として使用されるのがツールということになります。
本書は、日本航空技術協会発行の「航空技術」誌で連載された「ツールの種類と分解」をベースに「航空機の基本技術」の基本工具編として編集したものです。
■第1章 基本工具 ■第2章 板金工作用具 ■第3章 測定工具 ■第4章 電気工作工具 ■第5章 特殊工具つき修理用具 ■第6章 給油工具 ■第7章 その他