渡利邦宏著
日本航空技術協会:1,500円(税別):[税込み価格 1,575円]
(前書き)国土交通省航空局技術部航空機安全課長・谷寧久氏:1989年に発生した整備作業に起因した事故を契機に、世界的に航空機の整備作業におけるヒューマンファクターの重要性が認識され、ICAOにおいても1998年にAnnex 1(Personnel Licensing)及びAnnex6(Operation of Aircraft)が改訂され、整備士に対するヒューマンファクターに関する知識要件及び教育、訓練の要件が導入されるに至った。
これを受けてわが国でも、平成12年に航空法施行規則の別表第三を改正し、整備士の技能証明の学科試験の科目に「人間の能力及び限界に関する知識」を新たに追加するとともに、整備規定審査要領などのなかに「ヒューマンパフォーマンスに関する知識、技能についての教育、訓練」を規定化することとなった。
本書は航空機整備におけるヒューマンファクターについて、その重要性、概念など、基礎的な事項を豊富な参考事例と共に紹介するものである。また、具体的な訓練プログラムには何が含まれるべきかを示唆している。(財)航空機輸送技術研究センター委員会の最終報告書の主旨を完全に網羅したものであり、わが国の航空機整備に携わる整備士およびマネージメント層には必見の書である。
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