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747の操縦 絶版・在庫なし
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野口昭泰著:イカロス出版:B5判・約600ページ
ハードカバー:新刊・11,314円(税込み)

消費税8%対応済み


日本航空の現役ベテラン機長が心血を注いだ労作ができあがりました!

すべての大型ジェット機パイロットのために書かれた、考え方の背景を整理して合理的な操縦をするためのテキストです。


747のような実用大型ジェット機の操縦について、何を、なぜ、どうすればよいかを解説した本は筆者の知る限り外国にもなく、どのような結果になれば良いかについて書かれた本しか見当らないといっていい(著者・前文より)
この本は、プロ・パイロットに対して、よリ合理的な操縦をめざすために、たとえば下記のような要求に対して、青え方の材料を提供します。
  • クロスウインドの離着陸を整理したい!
  • 定量的にコントロールを動かしたい!
  • 飛び方ついてディスカッションする時のたたき台が欲しい!

著者・野口昭泰(のぐちあきやす)日本航空株式会社技術総本部運航本部長付運航乗務員ボーイング747機長。在来型747で12年、747−400で10年、計22年間の747機長の経験を持つ。
本書のはじまりは、かつて6年弱にわたって747型機の機長養成にたずさわっていたとき、機長訓練に投入されてくる人達の操縦に共通の傾向が見られ、知識についても同じような傾向のあることを感じて、飛行後のブリーフィング用に書き始めたメモであった。いったん書き始めてみると、当然のことであるが、「何を、何故、どうすればよいか」をひとに説明するには、その前に自分自身がきちんと理解している必要があることを痛感するに到った。個々のことを「自分の言葉」で理解していたのでは不充分であり、「客観的な表現」でそれぞれの事項の関連づけができていないと、いろいろの人のいろいろのやり方に合わせて説明するのは難しい。自分の業務上必要になったことであったが、自分で技量を習得するためにおこなってきた過程を振り返る意味もあって、メモを追加しながら、同時にひとつながりにする作業を並行してはじめていった。その後試験飛行室に移り、747−400の導入に関わったこともあって747−100/300とのちがいを追加する等の作業を続け、ひとつながりのものになるのに結局十数年を要してしまった。3年前に有志の副操縦士諸君の勉強会に関わるようになり、ひとつながりにしたものをはじめから一文ずつ読みながら修正し、追加し、削除する機会をいただくことができた。747型機のような実用大型ジェット機の操縦について「何を、何故、どうすればよいか」を解説したものは外国にも筆者の知る限りなく、「どのような結果になればよいか」について書かれたものしか見あたらないといってよい。747型機は外国他社にあっては最終的に移行する機種であり、経験豊かなパイロットが最後に乗務する機種としての位置づけが確立しているように思われ、この種の実用大型ジェット機の操縦方法を具体的に書いたものが出版されることは今後も期待できそうにない。我が国で新人副操縦士/新人機長を養成する機種として短距離路線に747を使用しているのは特殊な例であり、その結果我が国における747型機の操縦経験の蓄積は、質量共にManufacturerであるボーイング社を含み外国他社に例をみないまでになっている。我が国では新人副操縦士/新人機長を養成する機種として747型機が今後も使われていくと思われ、その辺のところから敢えて本書を出すことを決心するに到った。記したのは徹底的に実用を意図してのものであり、もとより理論の解説ではなく、むしろ自分で感じた「何故」を考えていった課程を整理し直したものといった方がちかい。云うまでもなく、飛行機の操縦は控えめに言っても難しいものであり、仮にここに記したものが全て正しいとしても、到底それを読んだだけで上手くなるような性質のものではない。厳しい修練を積み上げていって、機が熟したとき、それこそ「石に蹟いた」ことをきっかけに上手くなると言った方が実情にちかい。その辺を承知で敢えて書いてきたのは、何故うまくいかなかったかに思い当たれば、次のフライトの対応を具体的にたてることができ、動機づけをもって積極的に取り組み、運に恵まれれば、ほんの少しだけ早く飛行機をこなせるようになるかもしれないと思うからである。パイロット人生の最終段階にきて、飛行機自体のハンドリングに勘のはいる余地の少ないことを実感する一方、飛行状態に直接影響を及ぼす風の変化については、勘を研ぎすまして読みとる以外に方法がないことをあらためて感じることが多い。上下動を含む空気の流れの変化に遅れなく対応していくには、飛行機の姿勢とThrustを安定させ、エラーの許容範囲を利用しながら、速度や高度変化として空気流変化の全量がリアルタイムに現れるようにするしかないことを痛感することが多い。本書が日常のフライトをレビューするきっかけになり、風と対話するための手がかりの一助になれば、望外の喜びである。(著者・前文より)
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